コンセプトは、お客様のためではなく、お店のためにある

ホールスタッフ先生、コンセプトって、お客様のために作るものですよね?



良い質問ですね。
私は少し違う考えです。
コンセプトは、
お客様のためというより、
お店が迷わないために作るものです。



でも先生。
コンセプトなんてなくても、
料理は作れますよ。
おいしければ、
お客様は来てくれるんじゃないですか?



もちろん、
料理は作れます。



しかし、
新しいメニューを作る。
店頭を変える。
暖簾を新しくする。
SNSを始める。



そんな時、
「何を基準に判断するのか。」
その基準がなければ、
お店の方向性は少しずつズレていきます。



確かに…。
「何となく良さそう。」
そんな理由で決めてしまうことが多いですね。



だから、
コンセプトが必要なのです。
ただし、
思いつきで作るものではありません。



まず考えるのは、
お客様は、
どんな利用シーンで来店されるのか。
その時、
どんなことを感じているのか。
どんな「あったら良いなぁ」を
求めているのか。



そこまで考えて初めて、
「私たちは、この価値を届けよう。」
という考え方が生まれます。
それが、コンセプトです。



つまり、
コンセプトは、
お客様の「あったら良いなぁ」を
お店の判断基準に
置き換えたものなんですね。



その通りです。
コンセプトが決まると、
メニューも。
店頭も。
暖簾も。
接客も。
SNSも。
すべて同じ考え方で
判断できるようになります。



その結果、
お店の魅力が、
お客様に伝わりやすくなります。



だから私は、
コンセプトは、
お客様のためではなく、
お店のためにある。
そう考えています。
答えは現場にあります。
原島純一の視点
私は顧問先で、
「コンセプトを作りましょう。」
と言うことは、ほとんどありません。
なぜなら、コンセプトを考えようとすると、多くの方が「格好いい言葉」を探し始めるからです。
「飛騨高山らしさ」
「おもてなし」
「地域No.1」
もちろん、それらも悪くありません。
しかし、その言葉だけでは、お店の判断基準にはなりません。
私が最初に質問するのは、
「このお店は、どんなお客様に来ていただきたいですか?」
ではありません。
「お客様は、何を期待して来店されますか?」
です。
その期待を、
お店として一つの方向へまとめたものがコンセプトです。
だから私は、
コンセプトを「作る」のではなく、
お客様を理解した結果として「見つかる」もの
だと考えています。
答えは現場にあります。