利用シーンとは?

ホールスタッフ先生が、いつも言っている「利用シーン」って何ですか?



利用シーンとは、
お客様がお店を利用する目的のことです。



例えば、
・家族旅行
・法事
・誕生日
・接待
・一人でのランチ
同じ飲食店でも、
お客様がお店を利用する目的は
さまざまです。



私は、この目的を考えることが、
お店づくりの出発点だと考えています。



でも先生、それって料理とは関係ないんですか?



もちろん料理は大切です。



でも、お客様は料理だけを求めて
来店しているわけではありません。



例えば家族旅行なら、
「飛騨牛を食べたい。」
だけではなく、
「家族で楽しい思い出を作りたい。」
という気持ちがあります。



法事なら、
「料理を食べたい。」
ではなく、
「故人を偲びながら、家族で静かな時間を過ごしたい。」
という気持ちがあります。



つまり、
料理は目的ではありません。
目的を実現するための手段なのです。



先生、でも料理がおいしければ、
お客様は満足してくれるんじゃないですか?



料理がおいしいことは、
飲食店として最低限必要なことです。



でも、
それだけで選ばれる時代では
ありません。



例えば、
同じ飛騨牛でも、
あるお店は
「飛騨牛を食べる。」
で終わります。



別のお店では、
「飛騨高山へ来た思い出になる。」
になります。



違いは料理ではありません。
お客様に提供している時間と体験です。



私は、
飲食店は料理を
提供する仕事ではなく、
価値ある時間と体験を提供する仕事だと
考えています。



先生、そこまで考える必要が本当にあるんでしょうか…。



私は、
そこが繁盛店と
普通のお店の違いだと
思っています。



繁盛店は、
料理を見ているようで、
実は
お客様がどんな時間を過ごしたいのか。
を見ています。



だから、
メニューも、
店づくりも、
接客も、
全部つながっているのです。



でも、うちのお店でもそんなことできるでしょうか…。



もちろんです。
難しいことではありません。



まずは、
お客様が来店したときに、
「今日は、どんな時間を過ごしたいのだろう。」
と考えてみてください。



それだけで、
見える景色が変わります。



つまり、料理を考える前に、
お客様がどんな時間や体験を
求めているのかを考えるということですね。



その通りです。
だから私は、
商品開発より先に、
利用シーンを考えます。



利用シーンが分かれば、
お客様の
心の声
が見えてきます。



そして、
その心の声を実現する
「あったら良いな」
が見えてきます。



その積み重ねが、
看板商品になり、
店づくりになり、
繁盛店につながっていくのです。
原島純一の視点
私は繁盛店を視察すると、
最初に料理を見ることはありません。
まず考えるのは、
「このお店は、お客様にどんな時間と体験を提供しているのだろう。」
ということです。
料理は、その時間と体験を実現するための手段です。
だから私は、
利用シーンとは、
「お客様がどんな時間を過ごし、どんな体験をしたいのか。」
を考えることだと定義しています。
利用シーンが分かれば、
心の声が見えてきます。
心の声が分かれば、
「あったら良いな」が見えてきます。
そして、その積み重ねが、
お客様に選ばれる繁盛店をつくっていくのです。